映画やミュージカル、美術館・博物館、旅行などのおでかけ報告に、グルメやモニターの報告もします。
2017年03月23日 (木) | 編集 |
 ルノワールやモネなど印象派が好きな私ですが、大好きな日本画家がいます。去年話題になった伊藤若冲ともう一人、東山魁夷です。東山魁夷の絵はどれも好きですが、特に好きなのは唐招提寺の障壁画の「濤声」。鑑真の命日、開山忌の前後3日間しか公開されません。たまに美術館で東山魁夷展が開催されると、見られることがあります。

 この唐招提寺の障壁画が水戸で見られると聞いて、先週水戸の茨城県近代美術館に行きました。偕楽園で梅を見た後に行ったのは、4月2日まで開催中の「東山魁夷 唐招提寺御影堂障壁画展」です。
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 実は東山魁夷の唐招提寺の障壁画を見るのは、これで4回目になります。2004年に横浜美術館で開催された東山魁夷展で初めて障壁画「濤声」を見たときは、まるで自分が海の中にいるように感じました。絵のタイトル通り、波の音が聞こえるような気がしました。2008年に国立近代美術館で東山魁夷展があったときが2回目。

 そして唐招提寺に実際に飾られているところも見たくて、2010年の6月には開山忌に合わせて奈良に行きました(唐招提寺に行ったときの記事はここをクリック)。奈良に行く直前には千葉県市川市の東山魁夷記念館、さらにこの年の12月には長野県信濃美術館 東山魁夷館にも行くという、まさしく東山魁夷の年でした。

 3回見たけど、7年たってるし、また見たい! やっぱり行って良かった! なんと今まで見ていなかった(=見えなかった)絵があり、それがまた素晴らしかった(画像がないのが残念!)。 今回は、唐招提寺の御影堂で平成27年から平成大修理が行われているため、全68面が展示されているからですね。障壁画のほかに、下図など45点もあり、とても見ごたえがありました。

東山魁夷2
東山魁夷3
これが「濤声」。色はもっときれい、青でもなく緑でもなく、透明感がある東山魁夷独特の魁夷ブルー(?)です。波の描写がきれいで、ホントに素晴らしいんです。

東山魁夷1
「山雲」、とても大きな障壁画です。白いのは雲?霧? とてもリアルだけど、幻想的な素敵な絵です。私の一番のお気に入りはこの隣にあります(絵葉書がほしかったけど、ありませんでした)。朝もやに浮かぶ若木という感じの絵です。

 東山魁夷は唐招提寺の障壁画を描くことが決まってから、鑑真のために、鑑真の故郷中国と、盲目になったために見ることができなかった日本の風景を描こうと、日本国内と中国各地に行ってスケッチをしたそう。中国を描いた障壁画はこちら↓
東山魁夷5
「桂林月宵」、中国を描いた絵はすべて水墨画です。

 唐招提寺で見ると人がたくさんいるし、奥のほうは入れないから見られない絵もあったのでしょうね。ここではすべての障壁画をすぐ目の前で見られます(何回も行ったり来たりして、見ました!)。東京の美術館に比べると料金も1080円と格安で、観客も少なくてとても見やすいのが良かった! 水戸まで行った甲斐がありました。唐招提寺の御影堂の平成修理はあと数年続き、工事中は障壁画が見られないそうですよ。
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2017年03月20日 (月) | 編集 |
 Kさんから水戸の美術館で東山魁夷展があると聞き、連休初日に水戸へ行くことになりました。この時季に水戸に行くならここにもということで、初めて偕楽園に行ってきました。

 たまたまこの日までJR常磐線が偕楽園臨時駅に停車。駅前の階段を上って、偕楽園へ。
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 1842年に水戸藩第九代藩主徳川斉昭によって造園された偕楽園、金沢の兼六園、岡山の後楽園とともに日本三名園と言われます。大学生のころに行った兼六園(去年の4月に行ったけど、強風のため閉園)と同じような日本庭園かと思ったら、違うんですね。芝生の多い広い公園という感じ。まさしく、梅を見るための公園ですね。偕楽園の東門から入ると、もう梅があちこちに。無料というのが、うれしい。
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早咲きから遅咲きまで全部で3000本ちかくもあるとのことで、3月半ばを過ぎてもまだまだきれいに咲いてる梅が結構ありました(一番下は梅ではなく、寒緋桜だったかも)。

 開園と同時に建てられた徳川斉昭設計(?)の好文亭にも入りました(200円)。文人墨客や家臣、領内の人々を集めて詩歌の会や慰安会を開いていたそう。
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 中はまるで迷路のよう。各部屋には季節ごとの壁画がありますが、昔のものではありません。
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 室内から見る景色はなかなかのものです。
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 狭くて急な階段を上って2階へ。こんな楽しい窓がありました。
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 2階からの景色は絶景です。
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梅林と湖がきれい!

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近くで見る梅はかわいいけど、遠くから見ると地味だと思っていた梅ですが、さすがに数が多いと違いますね。見ごたえがあります。ピンク、白、紅と色もさまざまな梅を見ながら、次の目的地に向かいます。

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先ほど好文亭の2階から見た千波湖を半周(?)しました。下の写真の遠くに好文亭が見えてます。

 湖沿いの千波公園にはこんなものも↓
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水戸といえば、黄門様。水戸光圀の銅像です。

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水仙も咲いてました。

 そして、この日の一番の目的地へ。
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続きは次回にね。

2017年03月17日 (金) | 編集 |
 昨年10月に帝劇で見たミュージカルの「ミス・サイゴン」は感動のミュージカルでした(昨年の記事はこちらをクリック)。1989年9月にロンドンで初演、25周年に当たる2014年9月には、ロンドンのプリンス・エドワード・シアターで1回限りの25周年特別公演が上演されました。この公演を映画として編集した「ミス・サイゴン:25周年記念公演inロンドン」、先日、三菱一号館美術館に行った後に見ました。
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 プッチーニのオペラ「蝶々夫人」をもとにしたミュージカルで、ベトナム戦争末期のサイゴン陥落を舞台にしたアメリカ兵クリスとベトナム女性キムの悲恋ストーリー。私は2004年と昨年の2回、帝劇で見たので、ストーリーはよく覚えていたのですが、この映画版は舞台そのままではなく、舞台とは場面の順番が違うなど、映画風にかなり編集してました。なんと、記念公演の後に再度追加撮影もしたそう。キャストの表情や細かいところまでよくわかるけど、臨場感は今一つ。私は舞台そのままが見たかった・・・。
ミスサイゴン3

 内容自体は同じだから、もちろんラストは泣けるミュージカルです。そしてキムが働くナイトクラブを経営するエンジニア(日本版は市村正親)の楽しい見せ場も同じ。記念公演のキャストは、2014年5月~2016年2月のロンドン公演のキャストです。エンジニアはやっぱりわりと年配のベテラン俳優なんですね。キム役のエバ・ノブルザダはじめ、ロンドン公演のキャストはさすがに歌がとても上手です(日本公演はメインは上手だけど、端役は今一つ・・・)。やっぱり、本場は層が厚い!
ミスサイゴン

 そして、この記念公演ならではの「25周年記念スペシャル・フィナーレ」は最高です。1989年の初演でキム、クリス、エンジニアを演じた俳優たちが登場。歌うのはもちろん、エンジニア役のジョナサン・プライスは少しだけダンスも(2014年当時67歳!)。現キャストとのデュエットも楽しかった。先ほど知ったのですが、ジョナサン・プライスは結構映画に出ていて、「パイレツ・オブ・カリビアンシリーズ」などで見てたんですね、気づかなかったけど。

 それにしても1年半も前の公演をなぜ今? 日本公演が今年で25周年だそうです。映画と舞台のいいとこどりのミュージカル映画、臨場感にはちょっと欠けるけど、いいものはやっぱりいいですよ! 映画館で本場のミュージカルが見られるのも貴重です。それなのに、上映館が少ない。関東はTOHOシネマズ日劇だけ、しかも私が見た3月11日は夜7時30分からの上映だけでした。見終わったら10時45分、でもほとんど満席でしたよ。2500円と普通の映画よりは高いけど、劇場で見るよりはるかにお得。もっと上映館と上映回数が増えればいいのに・・・。

 ニューヨークのメトロポリタン歌劇場のオペラを映画館で見る「METライブビューイング」のように、ロンドンやブロードウェイのミュージカルも映画館で見られるようになれば、いいですね(もちろん日本で上演するミュージカルとかぶらないものをね)。

ミスサイゴン2

2017年03月14日 (火) | 編集 |
 丸の内にある赤煉瓦の素敵な美術館、三菱一号館美術館で5月21日まで開催中の「オルセーのナビ派展」に行ってきました。
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 ナビ派とは、19世紀末のパリでゴーガンから影響を受けた前衛的な若い芸術家グループのこと。オルセー美術館所蔵のナビ派コレクションから油彩を中心にした81点が見られます。多かったのは、ピエール・ボナールとモーリス・ドニ。オルセー美術館には2002年に行ってますが、ナビ派の絵は見てなかったかも。

 ナビ派に影響を与えたゴーガンの作品も2点あります。
ナビ派2
「<黄色いキリスト>のある自画像」

 今まであまりなじみのなかったナビ派、名前は聞いたことがあったけど、どの画家がナビ派かは知りませんでした。モーリス・ドニは何回か見てたけど、日本の浮世絵の影響を強く受けたというピエール・ボナールは、風景画を見たことがあるような気がするだけ・・・。浮世絵の影響なんて、今まで気が付きませんでした。
ナビ派3
ボナールの「格子柄のブラウス」。平面的なタッチは浮世絵の影響でしょうか?

ナビ派1
ドニの「ミューズたち」。ちょっと今風のおしゃれな感じがしますよね。

 私が一番気に入ったのもドニの作品。
ナビ派4
「鳩のいる屏風」、淡いサーモンピンクのようなきれいな色の絵です。ドニ自身の部屋に飾っていたとか。本人も気に入っていたのでしょうね。屏風という発想が、そもそも日本的ですね。

 ナビ派ではありませんが、最後の展示がすごい! 三菱一号館美術館所蔵、オディロン・ルドンの「グラン・ブーケ(大きな花束)」。名前の通りとても大きな絵です。縦約2.5m、横約1.6mもあるパステル画、実物の何倍あるのでしょう? 大きくて、とてもきれいな絵です。パステル画でこの大きさとは! 一見の価値がありますよ。
三菱美術館

 印象派とは違い、もちろんキュービズムとも違う。平面的だけど、はっきりした色彩が多い独特のナビ派の絵、楽しめました。

 こちらの美術館に来るたびに気になるのが、隣のカフェ。いつ行っても混んでます。この日のメインの目的は実はこの後に行く、ミュージカルの舞台を映画にした「ミス・サイゴン」(詳細は後日)。映画の開始まで時間があるので早めの夕食をとることにしていたのですが、夕方なのですいているかもしれないと思い、行ってみました。
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Cafe 1984です。入口に待ち時間50分と書いてましたが、食事利用だったせいか、15分くらいしか待ちませんでした。

 三菱一号館美術館は1894年に建設された丸の内初のオフィスビル「三菱一号館」を復元したもので、cafe1894は、当時銀行の営業室として使用されていたものを再現しているそう。吹き抜けの高い天井が印象的です。
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 サラダとパスタをオーダーしたけど、サラダはとっても量が多い。友人とシェアして正解でした。
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カフェだから味にはあまり期待していなかったのに、とてもおいしかった。シーフードナポリタン(1680円)とCafé1894風ジヴェルニーのガーデンサラダ (1280円)。

 ホントに素敵なカフェです。ドラマや雑誌の撮影にも使われているとか。人気なのも当然ですね。
2017年03月11日 (土) | 編集 |
 先日残業を断り、去年の10月以来4カ月ぶりにミュージカルを見に行きました。劇団四季の新作「ノートルダムの鐘」、ヴィクトル・ユゴーの「ノートルダム・ド・パリ」(昔は「ノートルダムのせむし男」と言っていたと思います)を原作にしたディズニー制作のミュージカルです。曲は1996年に公開されたディズニー映画「ノートルダムの鐘」を基にしてますが、ストーリーは2014年にアメリカ・サンディエゴで初演されたもの(ブロードウェイでは上演されてません)です。
四季3
四季2
四季1

 ディズニーものだから子供っぽいかなと、あまり期待しないで見に行きました(アニメやコミック、ゲームなど、子供っぽいものは嫌いですから)が、これはうれしいことに完全な大人向けでした。6月25日まで四季劇場・秋で上演されますが、チケットは完売! ただ、4月20日・5月11日・5月25日の追加公演が決まり、3月20日に一般発売されます。

 ストーリーは、15世紀末のパリ、ノートルダム寺院の鐘突き塔に住むカジモドの話。みなしごになったカジモドは叔父である聖職者フロローに引き取られたが、醜さゆえか、鐘突き塔に閉じ込められ、フロローをご主人様と呼ぶ。1年に1回の祭りの日、カジモドはひそかに外に出て、ジプシーの踊り子エスメラルダと出会い・・・。

 カジモドは醜く、障害もあるという設定なので、カジモド役の田中彰孝さんはかがんだ姿勢で顔も半分ゆがめて演技してました。エスメラルダ(宮田愛さん)のダンスはとってもセクシーで、足がきれい! ストーリーが変化に富んでいて、とても面白い(原作が「レ・ミゼラブル」のユゴーだから当然かな)。初めのシーンでカジモドが話していたのは、なんと石像。教会には聖歌隊がいて、コーラスが本当の聖歌隊の歌のように美しい(さすが劇団四季!)。
四季5

 舞台装置は割と簡素(昔のストレートプレイみたいです)だけど、逆に想像力が刺激されていいかも。ノートルダム寺院のバラ窓がリアルに再現されていて、照明によって色が変わる美しさは本物以上です。

 私的には、聖歌隊の歌とジプシーたちが歌い踊る「トプシー・ターヴィー~息抜き~タンバリンのリズム」以外は、あまり好きな曲がなかったのが残念。でも、テーマは愛と欲望(?)、今世界的に話題の難民問題にもかかわりがあって、本当に大人が楽しめる(ただラストは悲しい)ドラマチックなミュージカル。感動しました。
四季4

 東京公演が終わったら、7月から京都で、そして来年の4月からは横浜で公演するそうです。来年の横浜公演は、見に行かなくっちゃ! 今年初のミュージカルは、とても見ごたえがあって良かった! 今年はこの後も6月、7月、9月とミュージカル、4月はストレートプレイの予定が入ってます。ストーリーも歌もダンスも楽しめるミュージカル、いいですよ!