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映画やミュージカル、美術館・博物館、旅行などのおでかけ報告に、グルメやモニターの報告もします。
2019年03月12日 (火) | 編集 |
 紹介が遅れましたが、2月に行った美術展を紹介します。東京都美術館で4月7日まで開催中の「奇想の系譜展」、個性的な江戸時代の日本画の展示です。
奇想の系譜展

 この展覧会は、江戸時代の主流ではない個性派の絵師の作品を集めたもの。「奇想の系譜」とは、美術史家の辻惟雄氏の著書のタイトルで、その著書で紹介している6名(伊藤若冲、岩佐又兵衛、狩野山雪、曽我蕭白、長澤芦雪、歌川国芳)の絵師に白隠慧鶴、鈴木基一の2名を加えた8名の絵師の作品展です。

 入るとすぐに伊藤若冲の作品だったので、ちょっとビックリ! 私が行ったのは前期だったので、若冲は15点、見たことのある作品が多かったけど、初めて見る作品もありました。個人蔵で初公開の絵は、この展覧会のための調査の過程で見つかったものだそう。
若冲、クジラ
象と鯨図屏風」今回で3回目(?)。何回見ても迫力があるし、迫力があるのにかわいいのは、若冲ならではかな。若冲は、後期も15点見られます。

 若冲の次は曽我蕭白。この人の作品は1,2回しか見ていないので、初めて見るものが多かったです。目立っていたのはこれかな↓
曽我蕭白
雪山童子図」、赤と青の色の対照もいいけど、鬼と童子の表情が楽しい。後期は8点見られます。

 次は長澤芦雪。若冲、東山魁夷の次に好きな日本の画家かも。実は私が日本画を見るようになったきっかけは、若冲ではなくて長澤芦雪なんです。雑誌で紹介していた芦雪の絵を見たくて行った展覧会で若冲を見てしまい、若冲のほうにはまってしまったような気がします。若冲が人気になり始めたころで、それ以降若冲の絵はいろいろなところで見られたけど、関東では芦雪はあまり見られません。私の記憶にあるのは、昨年夏に札幌で見た「日本の美 百花繚乱」(記事はここをクリック)と2013年6月に盛岡で見た「若冲が来てくれました プライスコレクション 江戸絵画の美と生命」の2回かな。盛岡で見たプライスさんの「白象黒牛図屏風」も「猛虎図」も来てるけど。今回初めて見たこれも良かったですよ↓
長澤芦雪
群猿図屏風」、猿の顔や動き、それぞれ違っているのが素晴らしい。後期は14点。

 歌川国芳の有名な作品もじっくり見られました。
歌川国芳
相馬の古内裏」、骸骨があんなに大きいのはなぜ?この絵を見るのは2回目だけど、やっぱり不思議な絵ですね。まさに、奇想の画家かも。後期は13点。

 なぜこの人を奇想の画家の仲間に入れたのか、とっても不思議な鈴木基一の「百鳥百獣図
鈴木喜一
これはアメリカのキャサリン&トーマス・エドソンコレクションで、初の里帰りだそう。今回、このキャサリン&トーマス・エドソンコレクションとプライスコレクションの作品がいくつかあります。それにしても鈴木基一って、きっととっても真面目で几帳面な人だったのでしょうね。絵があまりにもきれいにまとまっているような気がします。テーマは、若冲の「鳥獣花木図屏風」を意識しているのかもしれないけど、タッチが全然違いますね(ちょっと面白みに欠けるかな?)。後期は7点。

 今回初めて見て、そして一番気に入ったのはこれです↓
白隠
白隠慧鶴の「達磨図」。白隠は臨済宗の禅僧で、絵は仏の教えを伝える手段として描かれたものだそう。見てるだけで楽しくなるような温かな絵です。他の絵もいい絵でした。後期は9点。

 画像はありませんが、他に狩野山雪(狩野派なのに、なぜ奇想の画家に入るのか、不思議?後期6点)と岩佐又兵衛(戦国武将の荒木村重の子、後期は12点。私が行った前期に見られるはずだった国宝の「洛中洛外図屏風」、展示が予定より遅れたため見られなかったのが、残念!)

 8人もの画家のユニークな日本画が見られ、なかなか見ごたえがありました。日本画に興味がない人やなじみのない人も楽しめるかもしれませんね。

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2019年01月19日 (土) | 編集 |
 先週の三連休の初日、上野で美術館のはしごをしました。メインの目的は、明日、1月20日まで東京都美術館で開催中の「ムンク展を見るためです。
ムンク2

 ムンク展、もともと行く予定ではなかったのですが、11月に会った友人に誘われて急きょ行くことに。そのせいで行った日も二人の都合が合うのが終了1週間ほど前の先週になってしまいました。終了間際だから当然混んでいるとは思いましたが、予想通り40分以上待ちました。もちろん会場内も大混雑。

 有名な「叫び」はもちろん、ムンクの作品が101点も来てます。当然初来日の作品もあるし、見ごたえもありました。幼いときに母と姉を病で亡くしたムンクには、「死」が身近だったのか、「死」をテーマにしたような暗い絵が多く、どちらかというと私の好みではありません。でも、初期の作品はかなり違ってました。
ムンク3
左の自画像、19歳の時の作品です。写実的だし、結構イケメン!右は「叫び」。

 「叫び」以外の作品にも興味深いものがいくつかありました。
ムンク5
「マドンナ」、ムンクの憧れの女性なのでしょうか?微妙に違う絵が何枚かあるようです。

ムンク4
この絵はダヴィッドの「マラーの死」の影響を受けたもの。タイトルも同じです。ダヴィッドの作品は↓
ムンク6
同じ絵が何枚かありますが、これは一昨年の7月に行ったパリのルーブル美術館で私が撮影したものです。男性のポーズが似てますね。女性もいるところがムンクのオリジナリティーの表れかな。

 「叫び」以外の作品やムンクの生涯までわかってしまう展覧会です。ムンクの作品が一度にこれだけ見られるのは、これが最初で最後かも。ノルウェーのムンク美術館が工事中だから、できるんですね。ムンクって、子ども受けするのでしょうか?小学生くらいの子どもが結構いました。


 ムンクを堪能したら、次は黒田記念館へ。日本近代洋画の父、黒田清輝の遺言と遺産によって作られた小さな美術館で、黒田清輝の作品が見られます。展示数は少ないけど、なんと無料です。
黒田12
建物もレトロで素敵でしょ。

 まずは、通常の展示室から(展示替えがあるので、行くたびに絵が替わってます)。
黒田2黒田
左は「祈祷」、右は「マンドリンを持てる女」
黒田3 黒田4
左は「雪景」。右は「編み物する女」。どちらも木炭だけで描いてますが、雪景はまるで白色の油彩で描いたように見えました。

 1年に3シーズンだけ、黒田清輝の代表作が見られる「特別室」がオープンします。1月14日までの公開日に間に合いました。特別室は、2015年のリニューアルオープンでできた代表作6点のためだけの展示室です。
黒田6
「湖畔」まるでパステル画のような柔らかな色合いが好きです。

黒田5
黒田7 黒田8
黒田9
1月5日放送の「美の巨人たち」で紹介された「智・感・情」。明治初期にしては画期的な裸婦画です。顔は日本人だけど、体は8.5頭身はありそう。

黒田10 黒田11
左は「舞妓」、右は「読書」。

 さすがに素敵な黒田の絵。特別室に入るのは今回が初めてですが、特別室ができる前に、通常の展示室で「湖畔」と「智・感・情」「読書」を見た記憶があります。特別室は、6点の作品をゆっくり、じっくり見られていいですよ。特別室の次回オープンは3月25日(月)~ 4月7日(日)、桜の時季ですね。

 美術館と博物館がいくつもある上野だから、美術館のはしごもできますね。個性的なムンクの作品もそれなりにおもしろいけど、私はきれいな黒田清輝の絵のほうが好きかな。



 


 
2018年12月29日 (土) | 編集 |
 年内の仕事も昨日で終わり、1月6日までの休暇に入ります。年内最終のゴミ出しが今日なので、大掃除はほどほどで。お正月といってもほぼ普段と変わらないと思います。まあ、仕事が1週間お休みなので、ゆっくりできるかな。

 さて、映画やミュージカル同様に、美術館や博物館に行くのも大好きな私。今年は東京はもちろん、熱海、横浜、札幌、小樽、千葉の36件の美術展や博物館に行きました。今年最後、12月に行った2件の美術展を紹介します。

 横浜に住んでいた時に子供会の役員を一緒に務めた仲間4人が2年ぶり(?)に会い、一緒に見に行ったのは、三菱一号館美術館で2月11日まで開催中の「フィリップス・コレクション展」です。アメリカ・ワシントンの歴史ある私立美術館のコレクション、75点が見られます。
三菱13
三菱12

 フィリップス・コレクションは2006年にも森アーツセンターギャラリーで開催しました。前回の目玉はルノワールの「舟遊びの昼食」でしたが、今回はこれがベストというものはなさそうですが、モネ、マティス、ゴッホ、ロダン、ピカソなど、有名芸術家の作品がほとんどです。入場すると、今回の作品8点のコレクションカードがもらえます。
三菱のカード

 珍しく撮影できるコーナーもありますが、こちらは本物ではありません。もちろん、同じ絵の展示がありますけどね。
三菱2
ドラクロワの「海からあがる馬」
三菱3 三菱4
2枚ともボナールで、左は「開かれた窓」、右は「犬を抱く女」。今年はボナールが多いですね。先日まで国立新美術館で「ボナール展」を開催してましたが、このフィリップス展でも4枚来てます。私は「開かれた窓」がとても気に入ったのですが、絵はがきがありませんでした。逆光できれいに撮れてませんが、実物ははるかにきれいな絵です。
三菱5
フランツ・マルクの「森の中の鹿」。まったく知らない画家です。
三菱6
コローの「ジェンツァーノの眺め」
三菱7
ハインリヒ・カンペンドンクの「村の大通り」
三菱8
ジョルジュ・ブラックの「鳥」

 良かったのは↓
三菱のゴッホ
ゴッホの「道路工夫」。ゴッホにしては色調が明るくて、好き。退院後の晩年の作品です。

 去年の夏にルーヴル美術館で見た絵に似たアングルの作品がありました。
三菱のアングル ルーブルのアングル
「水浴の女」。ルーブル(右)の背景はシンプルだけど、今回の絵(左)は背景が細かく描かれてます。ルーヴルには、もう1枚小さな絵(こちらと同じくらいの大きさかな)もありました(昨年の夏行ったルーヴル美術館の記事はここをクリック)。同じモデルで同じポーズの絵が3枚もあるんですね(背景はそれぞれ違います)。

 三菱一号館美術館は建物も素敵です。1894年に建てられたジョサイア・コンドル設計の三菱一号館を復元した建物だから、レトロな感じがします。
三菱9

 ミュージアムショップで面白いものを見つけました。
三菱10
三菱11
アメリカのフィリップス・コレクションの建物のミニチュアです。家具も入ってます。フィリップス・コレクションは、ダンカン・フィリップスの私邸を美術館にした邸宅美術館なんですね。いつか、行ってみたいものです。

三菱
三菱14
写真を撮り忘れましたが、三菱一号館美術館は丸の内ブリックスクエアの一角にあり、いつでもお花(薔薇の期間も長い)が咲いてます。美術館の前の道路にも、白いきれいなお花が咲いてました。

 
先週2年ぶりに会う友人と行ったのが、今年の美術館納め。山種美術館で1月20日まで開催中の「皇室ゆかりの美術ー宮殿を彩った日本画ー」を見に行きました。
山種3

 1968年に完成した皇居新宮殿を飾った日本画の画家に山種美術館の初代館長が制作を依頼した作品を中心に、皇室ゆかりの作品や明治時代に帝室技芸員だった画家などの作品77点が見られます。私は4年ぶりに公開される東山魁夷の絵をまた見たくて(今回で3回めですが)、行きました。
満ち来る潮
「満ち来る潮」、皇居新宮殿に収めた「朝明けの潮」をモチーフにしてます。新宮殿の「朝明けの潮」は静、こちらは動のイメージだそう。確かにダイナミックで、華やかな美しい絵です。

山種の蓬春
同様に新宮殿の杉戸絵を描いた山口蓬春、杉板に描いた習作も良かった。木に描いたとは思えないほど色が鮮やかでした。写真は同時に展示されていた4分の1の下絵で、紙に描かれてます。

 唯一写真撮影ができた下山観山の「老松白藤」も見ごたえがありました。所蔵はもちろん山種美術館です。
山種
山種2
この2枚は私が会場で撮影しましたが、他の3枚の絵の写真は画像を拝借したものです。

 帝室技芸員の作品では、これが好き↓
山種の松園
上村松園の「牡丹雪」。人は左隅で雪がメインというのが、面白いかも。

山種4
美術館に入ってすぐに目に入る加山又造の陶板壁画「千羽鶴」は、いつ見ても素晴らしいですね。

 今年の美術館巡りはこれにて終了。今年もいろいろ見ましたが、一番良かったのは3月(?)に行った「至上の印象派展 ビュールレ・コレクション」。ここで見たルノワールの「可愛いイレーヌ」(通称)は本当に美しい絵でした。
ビュールレ

 もちろん10月に行った「フェルメール展」もフェルメールの絵が一度に8枚も見られて良かったけど、私が初めて見たのは2点だけ。そのうちの「ワイングラス」がとても良かった。
フェルメール、ワイングラス
ただフェルメール展は入場料が高すぎます。だから、ビュールレ・コレクションが一番ですね。

 真偽がはっきりしていないものも含めて37点のフェルメール作品(うち1点は行方不明)、私は日本で見たものとオランダ、イギリスで見たものを合わせると、見ていない作品は残り10点(行方不明をのぞく)です。そのうちの1点は1月9日からのフェルメール展で見られるので、また見に行く予定です。残り9点、アメリカのニューヨークに6点、ワシントンに1点、イギリスのロンドンに2点あります。いつになるかわからないけど、ニューヨークとロンドンに行って、残り9点を絶対に見ます(ワシントンの1点はニューヨークに行ったときに一緒にね)。

 来年の美術館巡りは1月12日の東京都美術館(ムンク展)から始まる予定。美術館に行って絵を見るのは癒しになるし、博物館は楽しい。来年はクリムト展やコート―ルド美術館展、ギュスターヴ・モロー展、ハプスブルク展が楽しみです。カラヴァッジョ展もあるけど、札幌、名古屋、大阪だけで東京には来ません。札幌で見るか、名古屋で見るか、たぶんどちらかで見ると思いますが、どうなるやら。
2018年12月09日 (日) | 編集 |
 11月下旬に行ったもう1軒の美術館を紹介します。国立西洋美術館です。来年1月20日まで開催中のルーベンス展ーバロックの誕生を見ました。
西洋美術館

 現在のベルギーで生まれ、17世紀に活躍したルーベンスとその工房の作品70点の展覧会です。ルーベンスの絵、2009年に行ったベルギー・ブリュッセルの王立美術館でたくさん見ました。とても大きな絵ばかりで驚きました。今回の絵も大きなものが多いけど、ベルギーの絵ほどではありません。イタリアの美術館とロシアのエルミタージュ美術館の作品が多いですね。

 ルーベンスは若いころにイタリアに数年間滞在し、ミケランジェロやラファエロ、カラバッジョらの影響を受けたのだとか。どうりで宗教画が多いと思いました。私は宗教画はあまり好きじゃないんですね。今回のルーベンス展でも、好きだったのは肖像画です。それも、子どもの絵がとってもかわいい!
ルーベンス
「クララ・セレーナ・ルーベンスの肖像」、自分の娘を描いたものですが、ホントにかわいい。
ルーベンス2
「眠るふたりの子供」、こちらもルーベンスの子供でしょうか?これは西洋美術館の所蔵なので、ほとんどいつでも常設展で見られますよ(写真撮影も可)。

 ルノワールがルーベンスの絵を模写した絵もあります。そういえば、ルノワールの女性の肌の描き方、ルーベンスの絵に似てますね。ルーベンスの影響を受けていたのですね。

ルーベンス3
大きな宗教画(神話画?)で唯一好きなのは、この「マルスとレア・シルウィア」。表情と動きがリアルですよね。この手の絵にはストーリーがつきものですが、私はあまりストーリーを考えずに、絵そのものを楽しみます(いちおう解説は読みますけどね)。

 ルーベンス、実はあまり好きじゃなかったけど、子どもの肖像画が良かったので、少し好きになりました。西洋美術館の常設展はとても充実してます。今回も、もちろん常設展も見ました。常設展は写真撮影できるのがうれしいですね(一部できないものもあるし、フラッシュ撮影はできません)。以下は、私が撮影したものです。

西洋美術館2
常設展に入ってすぐにある彫刻コーナー、ロダンの「瞑想」。これは初めて見たかも。

 2階の絵画コーナーには、ここ数年の新収蔵品が紹介されてます。今年の収蔵品はこちら↓
西洋美術館3
クラーナハの「ホロフェルネスの首を持つユディト」。クラーナハは16世紀に活躍したドイツ・ヴィッテンベルクの宮廷画家。私がクラーナハを知ったのは2年前にクラーナハ展があったときで、それまでは全く知りませんでした。クラーナハ展、見てませんが。クラーナハが描く人物は独特なので、すぐにわかりますね。絵はかわいいのに、題材が怖い。神話に基づく絵のようですけどね。

西洋美術館7
こちらは2015年の新収蔵品。レオン・ボナの「ド・ラ・パヌーズ子爵夫人の肖像」。この画家も全く知りませんでした。


西洋美術館8
2016年の新収蔵品は、ドガの「舞台袖の3人の踊り子」です。

 以下は気になった作品で、まだこのブログで紹介していなかった作品です。
西洋美術館4
オランダの画家、ヤン・ステーンの「村の結婚」。フェルメールと同時代、17世紀のオランダの風俗画家で、50点以上の結婚式の絵を描いたそう。上野の森美術館で開催中の「フェルメール展」でも1点見られますが、結婚式の絵ではありません。
西洋美術館9
近代絵画の父とも言われるセザンヌの「ポントワーズの橋と堰」。セザンヌの絵は、三菱一号館美術館で開催中の「フィリップス・コレクション展」でも3点見られますよ。
西洋美術館11
ポール・ゴーガンの「ブルターニュ風景」。ゴーガンの絵は前述のフィリップス・コレクション展でも1点見られます。
西洋美術館10 
シャヴァンヌの「貧しき漁夫」。同じタイトルで背景が違う絵をオルセー美術館で見ました。

 前回紹介した国立新美術館で見たボナール、西洋美術館の常設にもありました。
西洋美術館12
いかにもナビ派って感じの「坐る娘と兎」
西洋美術館13
これもボナールの「働く人々」。画風が全く違いますね。制作年が25年以上違うので、当然なのかな。実はフィリップス・コレクション展でも4点見られます。今の日本にボナールの絵が何点きてるのでしょう?日本にボナールの絵が集中してる? 

西洋美術館14
ミレイの「あひるの子」。なぜあひる? でも可愛い。「オフィーリア」もいいけど、この絵もいいですね。
西洋美術館16
ジョアン・ミロの「絵画」。この手の抽象画はよくわからないので、あまり好きじゃありません。ミロは特徴があるので、ミロってすぐにわかりますね。

 西洋美術館の常設展、以前はガラガラだったのですが、世界遺産に指定されてからはそれなりに人が増えました。常設展だけを見るなら、500円。美術や図工の教科書で見た絵がたくさんあります。500円で名画が見られるならいいですね。企画展なら、そのまま常設が見られるのがうれしい。時間があるなら、常設展にも足を運んでくださいね。

2018年12月06日 (木) | 編集 |
 11月下旬に2軒の美術館に行き、3件の美術展と常設展を見ました。2回に分けて紹介します。今日紹介するのは、国立新美術館。ここは企画展専門の美術館で、展示室がたくさんあります。館内には有名レストランやカフェもあるので、時間があれば一度に2件の美術展を見ることもできますが、なぜか今まで私にはその機会がありませんでした。今回、初めて同じ日に二つの美術展を見ることができました。
ボナール他7
ボナール他

 午前中に見たのは、12月17日まで開催中のピエール・ボナール展。フランス・パリのオルセー美術館の作品を中心に132点ものボナールの作品が見られました。
ボナール他5
ボナール他9
ボナール他2
↑これは撮影コーナー(?)にあった「黄昏(クロッケーの試合)」。本物の絵は、前日、テレビ東京の番組「美の巨人たち」で紹介されたので、人気でした。

 私は昨年7月にオルセー美術館に行ったので(記事はここをクリック)ボナールの絵も見てますが、知らない作品が多くてビックリ!初期から見てると、作風の変遷もよくわかります。1880年代のナビ派を代表する画家として有名ですが、日本美術の愛好家でもあったようです。

ボナール
今回初めて見た「白い猫」。想像していたものよりは、ちょっと暗い感じでした。ボナールは動物好きなのか、猫や犬が多く描かれてます。こちらの絵もいいですね↓
ボナール2
「猫と女性 あるいは餌をねだる猫」

IMG_7441_201812052205055d9.jpg
去年オルセー美術館で私が撮影した「化粧室 あるいはバラ色の化粧室」が来てました。

ボナールのポプラ
風景画がよかったです。これは今回の一番のお気に入り、「花咲くアーモンドの木」。近くで見たときはそれほどいいと思わなかったけど、離れて見たらとってもきれいでした。まるでモネの絵みたい。

 ボナールが撮影した写真も展示されてます。主に妻になったマルトがモデルですが、ルノワールが写っているものもありましたよ。親交があったのですね。ボナールって、奥が深い画家ですね。

 展示室を出たミュージアムショップの横に面白いコーナーが。
ボナール他3
ボナール他4
ボナールが描いた風景画の写真が6枚あり、順番に一つ一つの写真の実際の景色が360度、プロジェクションマッピングで見られます。なかなか楽しい企画です(ここは撮影可能)。ボナール展に行ったら、このコーナーにもぜひ行ってくださいね。

 美術館内のレストランでランチ(詳細は後日)の後は、2階の展示室に移動です。
ボナール他8
ボナール他6
12月3日で終わってしまった生誕110年 東山魁夷展です。会期はわずか36日間、どうりで混んでました。

 東山魁夷の代表作と奈良の唐招提寺御影堂の障壁画が同時に見られました。東山魁夷の絵は大好きなので、展覧会はもちろん、長野の信濃美術館 東山魁夷館にも市川の東山魁夷記念館にも、そして障壁画を見るために奈良の唐招提寺にも行きました。唐招提寺で障壁画が見られるのは、鑑真の命日の開山忌の前後数日だけで、しかも凄い数の人です。平成27年から唐招提寺の御影堂で大修理が行われているので、美術館で障壁画が見られるのですね(去年も水戸で見ました。記事はここをクリック)。

 障壁画と絵画の70点、素晴らしいものばかりで、見ごたえがありました。
東山魁夷2
白馬 東山
白馬が描かれている「緑響く」(上)と「白馬の森」(下)は、やっぱり素敵!「緑響く」の舞台、御射鹿池には、いつか行ってみたいな。

 京都の冬を描いた「北山初雪」も
北山初雪
絶筆の「夕星」も
夕星 東山

 今回心惹かれたのは↓
東山魁夷の絵
「白夜」と
東山魁夷
「静唄」。寒いのは嫌いなのに、なぜか冬や北欧のシンとした静けさに、心が落ち着く安らぎのようなものを感じました。

 東山魁夷の絵、ほとんどが何度か見ている絵でした。でも、何回見ても良いものはよくって、癒されました。いつか、まだ行ったことのない香川県立東山魁夷せとうち美術館に必ず行こうと思います。

 おまけです。私の宝物、Kさんからいただいた東山魁夷の色紙です↓
東山色紙
「自然は心の鏡」は、東山魁夷が好きな言葉のようですね。

 国立新美術館にはアートライブラリーもあり(まだ入ったことはありませんが)、1日過ごせそうですね。来年の4月から始まる「ウィーン・モダン クリムト、シーレ世紀末への道」が今から楽しみです。