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映画やミュージカル、美術館・博物館、旅行などのおでかけ報告に、グルメやモニターの報告もします。
2018年12月09日 (日) | 編集 |
 11月下旬に行ったもう1軒の美術館を紹介します。国立西洋美術館です。来年1月20日まで開催中のルーベンス展ーバロックの誕生を見ました。
西洋美術館

 現在のベルギーで生まれ、17世紀に活躍したルーベンスとその工房の作品70点の展覧会です。ルーベンスの絵、2009年に行ったベルギー・ブリュッセルの王立美術館でたくさん見ました。とても大きな絵ばかりで驚きました。今回の絵も大きなものが多いけど、ベルギーの絵ほどではありません。イタリアの美術館とロシアのエルミタージュ美術館の作品が多いですね。

 ルーベンスは若いころにイタリアに数年間滞在し、ミケランジェロやラファエロ、カラバッジョらの影響を受けたのだとか。どうりで宗教画が多いと思いました。私は宗教画はあまり好きじゃないんですね。今回のルーベンス展でも、好きだったのは肖像画です。それも、子どもの絵がとってもかわいい!
ルーベンス
「クララ・セレーナ・ルーベンスの肖像」、自分の娘を描いたものですが、ホントにかわいい。
ルーベンス2
「眠るふたりの子供」、こちらもルーベンスの子供でしょうか?これは西洋美術館の所蔵なので、ほとんどいつでも常設展で見られますよ(写真撮影も可)。

 ルノワールがルーベンスの絵を模写した絵もあります。そういえば、ルノワールの女性の肌の描き方、ルーベンスの絵に似てますね。ルーベンスの影響を受けていたのですね。

ルーベンス3
大きな宗教画(神話画?)で唯一好きなのは、この「マルスとレア・シルウィア」。表情と動きがリアルですよね。この手の絵にはストーリーがつきものですが、私はあまりストーリーを考えずに、絵そのものを楽しみます(いちおう解説は読みますけどね)。

 ルーベンス、実はあまり好きじゃなかったけど、子どもの肖像画が良かったので、少し好きになりました。西洋美術館の常設展はとても充実してます。今回も、もちろん常設展も見ました。常設展は写真撮影できるのがうれしいですね(一部できないものもあるし、フラッシュ撮影はできません)。以下は、私が撮影したものです。

西洋美術館2
常設展に入ってすぐにある彫刻コーナー、ロダンの「瞑想」。これは初めて見たかも。

 2階の絵画コーナーには、ここ数年の新収蔵品が紹介されてます。今年の収蔵品はこちら↓
西洋美術館3
クラーナハの「ホロフェルネスの首を持つユディト」。クラーナハは16世紀に活躍したドイツ・ヴィッテンベルクの宮廷画家。私がクラーナハを知ったのは2年前にクラーナハ展があったときで、それまでは全く知りませんでした。クラーナハ展、見てませんが。クラーナハが描く人物は独特なので、すぐにわかりますね。絵はかわいいのに、題材が怖い。神話に基づく絵のようですけどね。

西洋美術館7
こちらは2015年の新収蔵品。レオン・ボナの「ド・ラ・パヌーズ子爵夫人の肖像」。この画家も全く知りませんでした。


西洋美術館8
2016年の新収蔵品は、ドガの「舞台袖の3人の踊り子」です。

 以下は気になった作品で、まだこのブログで紹介していなかった作品です。
西洋美術館4
オランダの画家、ヤン・ステーンの「村の結婚」。フェルメールと同時代、17世紀のオランダの風俗画家で、50点以上の結婚式の絵を描いたそう。上野の森美術館で開催中の「フェルメール展」でも1点見られますが、結婚式の絵ではありません。
西洋美術館9
近代絵画の父とも言われるセザンヌの「ポントワーズの橋と堰」。セザンヌの絵は、三菱一号館美術館で開催中の「フィリップス・コレクション展」でも3点見られますよ。
西洋美術館11
ポール・ゴーガンの「ブルターニュ風景」。ゴーガンの絵は前述のフィリップス・コレクション展でも1点見られます。
西洋美術館10 
シャヴァンヌの「貧しき漁夫」。同じタイトルで背景が違う絵をオルセー美術館で見ました。

 前回紹介した国立新美術館で見たボナール、西洋美術館の常設にもありました。
西洋美術館12
いかにもナビ派って感じの「坐る娘と兎」
西洋美術館13
これもボナールの「働く人々」。画風が全く違いますね。制作年が25年以上違うので、当然なのかな。実はフィリップス・コレクション展でも4点見られます。今の日本にボナールの絵が何点きてるのでしょう?日本にボナールの絵が集中してる? 

西洋美術館14
ミレイの「あひるの子」。なぜあひる? でも可愛い。「オフィーリア」もいいけど、この絵もいいですね。
西洋美術館16
ジョアン・ミロの「絵画」。この手の抽象画はよくわからないので、あまり好きじゃありません。ミロは特徴があるので、ミロってすぐにわかりますね。

 西洋美術館の常設展、以前はガラガラだったのですが、世界遺産に指定されてからはそれなりに人が増えました。常設展だけを見るなら、500円。美術や図工の教科書で見た絵がたくさんあります。500円で名画が見られるならいいですね。企画展なら、そのまま常設が見られるのがうれしい。時間があるなら、常設展にも足を運んでくださいね。

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2018年12月06日 (木) | 編集 |
 11月下旬に2軒の美術館に行き、3件の美術展と常設展を見ました。2回に分けて紹介します。今日紹介するのは、国立新美術館。ここは企画展専門の美術館で、展示室がたくさんあります。館内には有名レストランやカフェもあるので、時間があれば一度に2件の美術展を見ることもできますが、なぜか今まで私にはその機会がありませんでした。今回、初めて同じ日に二つの美術展を見ることができました。
ボナール他7
ボナール他

 午前中に見たのは、12月17日まで開催中のピエール・ボナール展。フランス・パリのオルセー美術館の作品を中心に132点ものボナールの作品が見られました。
ボナール他5
ボナール他9
ボナール他2
↑これは撮影コーナー(?)にあった「黄昏(クロッケーの試合)」。本物の絵は、前日、テレビ東京の番組「美の巨人たち」で紹介されたので、人気でした。

 私は昨年7月にオルセー美術館に行ったので(記事はここをクリック)ボナールの絵も見てますが、知らない作品が多くてビックリ!初期から見てると、作風の変遷もよくわかります。1880年代のナビ派を代表する画家として有名ですが、日本美術の愛好家でもあったようです。

ボナール
今回初めて見た「白い猫」。想像していたものよりは、ちょっと暗い感じでした。ボナールは動物好きなのか、猫や犬が多く描かれてます。こちらの絵もいいですね↓
ボナール2
「猫と女性 あるいは餌をねだる猫」

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去年オルセー美術館で私が撮影した「化粧室 あるいはバラ色の化粧室」が来てました。

ボナールのポプラ
風景画がよかったです。これは今回の一番のお気に入り、「花咲くアーモンドの木」。近くで見たときはそれほどいいと思わなかったけど、離れて見たらとってもきれいでした。まるでモネの絵みたい。

 ボナールが撮影した写真も展示されてます。主に妻になったマルトがモデルですが、ルノワールが写っているものもありましたよ。親交があったのですね。ボナールって、奥が深い画家ですね。

 展示室を出たミュージアムショップの横に面白いコーナーが。
ボナール他3
ボナール他4
ボナールが描いた風景画の写真が6枚あり、順番に一つ一つの写真の実際の景色が360度、プロジェクションマッピングで見られます。なかなか楽しい企画です(ここは撮影可能)。ボナール展に行ったら、このコーナーにもぜひ行ってくださいね。

 美術館内のレストランでランチ(詳細は後日)の後は、2階の展示室に移動です。
ボナール他8
ボナール他6
12月3日で終わってしまった生誕110年 東山魁夷展です。会期はわずか36日間、どうりで混んでました。

 東山魁夷の代表作と奈良の唐招提寺御影堂の障壁画が同時に見られました。東山魁夷の絵は大好きなので、展覧会はもちろん、長野の信濃美術館 東山魁夷館にも市川の東山魁夷記念館にも、そして障壁画を見るために奈良の唐招提寺にも行きました。唐招提寺で障壁画が見られるのは、鑑真の命日の開山忌の前後数日だけで、しかも凄い数の人です。平成27年から唐招提寺の御影堂で大修理が行われているので、美術館で障壁画が見られるのですね(去年も水戸で見ました。記事はここをクリック)。

 障壁画と絵画の70点、素晴らしいものばかりで、見ごたえがありました。
東山魁夷2
白馬 東山
白馬が描かれている「緑響く」(上)と「白馬の森」(下)は、やっぱり素敵!「緑響く」の舞台、御射鹿池には、いつか行ってみたいな。

 京都の冬を描いた「北山初雪」も
北山初雪
絶筆の「夕星」も
夕星 東山

 今回心惹かれたのは↓
東山魁夷の絵
「白夜」と
東山魁夷
「静唄」。寒いのは嫌いなのに、なぜか冬や北欧のシンとした静けさに、心が落ち着く安らぎのようなものを感じました。

 東山魁夷の絵、ほとんどが何度か見ている絵でした。でも、何回見ても良いものはよくって、癒されました。いつか、まだ行ったことのない香川県立東山魁夷せとうち美術館に必ず行こうと思います。

 おまけです。私の宝物、Kさんからいただいた東山魁夷の色紙です↓
東山色紙
「自然は心の鏡」は、東山魁夷が好きな言葉のようですね。

 国立新美術館にはアートライブラリーもあり(まだ入ったことはありませんが)、1日過ごせそうですね。来年の4月から始まる「ウィーン・モダン クリムト、シーレ世紀末への道」が今から楽しみです。



 


 



2018年11月15日 (木) | 編集 |
 最近行った美術館・博物館はどちらも上野。上野には美術館と博物館が集中してますからね。ホントは同じ日に続けて行けば効率はいいのですが、今回は別々の日に行きました。

 最初に行ったのは、12月9日まで東京国立博物館で開催中の「京都 大法恩寺 快慶・定慶のみほとけ」です。大法恩寺は一般的に千本釈迦堂と呼ばれるお寺ですが、私は行ったことがありません。大法恩寺の快慶、定慶などによる仏像を中心とした展示です。
国立博物館1

 最近よく行くようになった仏像展、行き始めたころはお寺で見るのとは違うのでちょっとした違和感(ありがたみに欠ける?)があったけど、最近は完全に芸術品として見るようになりました。今回は運慶の陰に隠れて印象が薄かった快慶の素晴らしさを発見。「十大弟子立像」は圧巻です。十体すべて、表情も顔もポーズもまるで違います。
快慶
目けん連立像。腕の血管までわかるとてもリアルな仏像です。画像はありませんが、とても怖そうな大迦葉立像や優し気な阿那律立像など、見ごたえがありました。

快慶2
こちらは快慶の弟子、行快作の釈迦如来坐像。大法恩寺の本尊の1年に数回しか見られない秘仏、寺外初公開です。この釈迦如来坐像と十大弟子立像が同じフロアで見られるのは、大法恩寺ができた当初以来だそう。

 定慶作の六観音菩薩像も見られます。唯一写真撮影できるのは、聖観音菩薩立像↓(上2点は画像をお借りしました)
国立博物館2国立博物館5
国立博物館3
仏像展では、お寺では見られない後ろも見えるのがいいですね。今回は、光背が別になってました。

 12月2日までは、庭園も開放されてます。
国立博物館6

 私はやっぱり表慶館の建物が好き。イギリスあたりにありそうなヨーロッパ風の建物ですね。
国立博物館7

国立博物館8
黒門(江戸末期の旧因州池田屋敷表門)が開いてました。国立博物館は奥が深く、見どころがたくさんありますね。また、ゆっくり見たいな。


 翌週の11月11日に行ったのは、東京藝術大学大学美術館で開催していた「藝大コレクション展2018」。この日が最終日でした。どうしても見たい絵があり、娘と映画を見る前に一人で行きました。
芸大11
芸大9

 見たかったのは↓
久保克彦
久保克彦2
久保克彦さんの「図案対象」、5枚組のコラージュです。8月に札幌の北海道立文学館の「無言館展」を見たときに初めて知った戦没画学生で、NHKの「日曜美術館」でも紹介されました。札幌で画集をチラッと見て以来、現物を見たいとずっと思っていました。素晴らしいデザイン、素晴らしい才能だと思いませんか?生きていたら、どんなに素晴らしい作品を作っていたのかと思うと、残念でなりません。

 藝大コレクションはさすがに素晴らしいものが多い。青木繁も浅井忠も杉山寧も。そして今回の目玉は、修復された柴田是真の「千種之間天井綴織下図」ですが、私には久保克彦の絵のほうが素晴らしかったかな。

 時間があったので、無料で見られる会場の作品も。
芸大1
芸大2芸大4
彫刻科の学生の作品展「刻まれた時間 もの語る存在」は、かわいらしい作品が多くて、写真を撮れるのがうれしい。

 退任される深井隆教授の作品展も↓
芸大6
芸大7
芸大8
こちらはさすがにスケールが大きい!

芸大10
素敵なアプローチの陳列館で見たのは、「うるしのかたち展2018」。漆芸研究室の作品発表のようでした。

 さすが、東京藝大。短時間でいろいろな芸術の作品を見ることができました。

2018年10月24日 (水) | 編集 |
 先日の札幌帰省、今回は自由な時間が多かったので友人と会い、美術館にも行きました。今日は札幌で行った2軒の美術館+αの紹介ですが、その前に行きの飛行機の話から。

 最近の札幌行き、マイルをためるためにもっぱらJALを利用してます。札幌行きは普通は羽田空港第1ターミナルの北ウィングからの搭乗ですが、10月11日のJAL517便の搭乗口はなぜか南ウィングでした。

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いつもの北ウィングはなんの変哲もないのに、南ウィングはいかにもリゾートって感じ。南ウィング、いいですね。

 飛行機に乗ってからわかったのは、東京ディズニーリゾート35周年記念の特別機だったこと。乗る前にディズニーの絵の機体がちらっと見えたけど、隣の搭乗口の飛行機だと思ってました。椅子のカバーはディズニー仕様だけど、他は全く変わりません。
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降りてから写真を撮ったけど、前のほうじゃわかりませんね。でも、こんな搭乗証明書がもらえました。
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 では、美術展の紹介です。最初に行ったのは、北海道立近代美術館で11月14日まで開催中の「極と巧 京のかがやき」です。京都国立近代美術館の名品115点が見られます。
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 京都国立博物館には行ったけど、京都国立近代美術館には行ったことがありません。展示品の多くは工芸品で、半分くらいはなぜか、すでに見たことがあるものでした。上村松園の絵と並河靖之の七宝が目的でしたが、上村松園の絵は今一つ(やっぱり「序の舞」と「焔」に敵う絵はないのかも)、並河さんの作品は何度か見たことがある「桜蝶図平皿」をまた見たかったのですが、同じもののはずなのに、どこか違う。きれいな緑色だと思っていたのに、なんだかくすんで見えました。照明のせいでしょうか?
並河靖之

 とてもきれいな工芸品がいくつかありましたが、印象的だったのはやっぱりこれ↓
安藤緑山
安藤緑山の「三茄子牙彫置物」。もちろんタケノコやトウモロコシもありましたが。たぶんこちらのナスを見るのは初めてだと思います(タケノコとトウモロコシは見たことがあります)。ナスのつやがとってもリアルでした。

富岡鉄斎
数少ない絵ですが、富岡鉄斎の「富士遠望図」が良かったです。「寒霞渓図」と対の絵のようですが、私はこちらの富士山の絵が好きです。

 それにしても、明治時代の工芸品は素晴らしいものばかりですね。


 今回の札幌帰省の最後に行ったのは、本郷新記念彫刻美術館。ここは7年ぶりです(前回の記事はここをクリック)。前回は本館で本郷新の作品を見たのですが、今回は本館では10月25日まで「オペラの衣裳と舞台美術 煌く「アイーダ」の世界」を開催中のため、本郷新の作品は隣接の記念館で見ました。本館も見ましたよ。「アイーダ」また見たくなりました。

 美術館の中は写真撮影禁止、記念館は撮影できますが発表はできないというので、外の写真だけです。芝生の上の彫刻作品は、背景の紅葉と相まってなかなかいい感じでしょ。
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上の3枚は本館前の作品(一番下は「わだつみの声」、平和の象徴です)。

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こちらは、本郷新のアトリエだった記念館の前。記念館に入るのは初めてです。2階から見る景色がとても素敵ですよ↓
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 この美術館があるあたりは札幌市内でも有数の高級住宅地。道路はなぜか石畳、道標もおしゃれです。
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 美術館のすぐ近くの宮の森緑地にも、本郷新の「鳥を抱く女」がありました。
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 実はこの日の目的はこの美術館ではありませんでした。美術館の後に行ったのは、すぐ近くにオープンした陶芸家の友人Tさんのギャラリーです。
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ギャラリーtuus_、車庫を改造したそう。素敵な作品が見られました。

 こちらは以前からのギャラリー↓
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照明のペンダントもTさんの作品、とっても素敵!

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銀色の作品が多いですね。素晴らしい作品を見せてくださったTさん、ありがとうございました。

2018年10月09日 (火) | 編集 |
 10月5日から上野の森美術館で始まったフェルメール展(来年2月3日まで)、3日目の10月7日に見に行きました。
フェルメール展2
フェルメール展3

 今回のフェルメール展、フェルメールの作品がなんと9点も来ます(でも1点の展示替えがあり、8点ずつしか見られません)。そして、日時指定入場制で、当日券は前売りで残った枚数だけという珍しい入場方法。私は前売り券の販売が始まってすぐに買ったので、開始すぐの日曜日の1回目の時間指定の前売り券を買えました(2か月くらい前に買ったと思いますが、すでに2日目の土曜日の1回目の時間は売り切れでした)。

 1回目の時間指定は9時半~10時半、あくまでも入場の時間で退場時間に制限はありません。10時15分くらいに上野の森美術館に行きましたが、何人かの行列がありました。日時指定なのになぜ並ぶの?と思いましたが、10分も待たずに入れました。この展覧会、必ず音声ガイドが付いているのも珍しい(ナビゲーター石原さとみ、ナレーターは男性。音声ガイドを聞くまではナレーション石原さとみと思っていたので、ちょっとビックリ!あくまでもナビゲーターなので、ガイドの半分弱ですね)。この音声ガイドを一人一人に渡し、使い方の説明をするから時間がかかるのですね。一緒に行ったKさんは、音声ガイドは嫌いな人で、一度も聞きませんでした。希望者だけにして、渡し方も変えれば入場はもっとスムーズにいくと思いますけどね。
フェルメール展

フェルメール展5
入ってすぐに渡されるのは上の写真の左の小冊子。作品リストで、全作品の説明が書かれてます。真ん中は、10月14日までの日時指定前売券を買った人に付く特典のブックマーク(マグネット付き)、右もブックマークで、こちらは東京メトロICタッチキャンペーンで当たりました。東京メトロで上野に行く人はチケットブースそばの専用端末機にタッチするのを、お忘れなく!
フェルメール展4

 最初はフェルメールと同時代(17世紀)のオランダの画家たちの作品です。ほとんど知らない人ばかり。知っていたのはピーテル・デ・ホーホとヤン・ステーンだけ。初めて見る作品だけど、音声ガイドを聞いて気になった作品がありました。
手紙を読む女 手紙を書く男
ハブリエル・メツーの「手紙を読む女」(上)と「手紙を書く男」(下)。この男性が書いた手紙を上の女性が読んでいるのでしょうね。構図や絵の内容がフェルメールにそっくり!そして女性の着てる服も。フェルメールとメツー、どちらが先だったのでしょう?

 フェルメールの絵はちょっと素敵な白い通路の先にあります。全8点が並ぶフェルメールルームは圧巻でした。今まで見た美術館や展覧会、照明が暗めでどこかに影がでることがほとんどだったけど、今回の展示は明るく感じました。影も全くないので、隅々までじっくり見られました。
牛乳を注ぐ女
牛乳を注ぐ女」。2007年に国立新美術館、2009年にアムステルダムのナショナルミュージアムでも見てます。国立新美術館で見たときは左上が影になって、ほとんど見えなかったことを鮮明に覚えてます。

 今回のフェルメールの作品8点のうち6点はすでに見てます。見ていないのは初来日の2点だけ。ワシントンナショナルギャラリーの「赤い帽子の娘」はまるでフェルメールっぽくないし、とても小さいけど、サインがあるらしい(気が付きませんでした)。初来日もう1点のこちらは素晴らしい絵でした。
フェルメール、ワイングラス
ベルリン国立美術館の「ワイングラス」。服やテーブルクロスの質感はもちろん、ワイングラスの透明さがとてもリアル。左の窓のステンドグラスがとてもきれいな絵です。

 見るのは2回目なのに、以前は別々の年に見たので、今回もしかしたらと思ったのは、こちらの2枚。
フェルメール、手紙を書く女 フェルメール
上はワシントンナショナルギャラリーの「手紙を書く女」、下はベルリン国立美術館の「真珠の首飾りの女」。今回は隣り合って並んでいたので気づいたのですが、モデルは同一人物で、ある人からネックレスをもらい、そのお礼の手紙を書いているのではないかと勝手に想像しました。ネックレスとイヤリングの真珠がキラリと光ってます。

 他に、「マルタとマリアの家のキリスト」「リュートを調弦する女」「手紙を書く婦人と召使い」。フェルメールルームにはベンチがあったけど、数は少ないです。ベンチに座ってゆっくり見たくても、絵の前にはいつも人がいるから無理ですね。オランダ絵画と合わせても全部で48点。見るのに1時間もかかりませんでした。これで2500円はちょっと高い! 音声ガイド付きでもね。

 見終わって外に出たのが、11時過ぎ。次の回の人たちが入場し始めたところですが、外に出てビックリ!ものすごい行列でした。当日券売り場はガラガラなので、皆さん前売り券の方でしょう。日時指定で待ち時間が少ないのが売りだと思っていたのに、あんなに並ぶんじゃね。ただ音声ガイドのために時間がかかっているのなら、1時間は待たないと思いますが、どうだったのでしょう?私たちの10分足らずは、待ったうちに入りませんね。指定時間の早めに行くのがいいのか、私たちのように終わりのほうに行くのがいいのか、午前と午後では混み具合も違うでしょうし、悩むところですね。

 追加作品の「取り持ち女」、見たことがないので、1月以降にまた行きたいけど、2500円は高いね。リピーター割引をしてほしい!それに、すべて借りた作品なので撮影できないのは当然だけど(作品の画像はすべてお借りしたものです)、どこかに撮影スポット的なものを作ってもいいのに、と思います。でも、フェルメールの絵は本当に素晴らしかったですよ。いいものは、何回見てもいいですね。

 日時指定制なので、前売り券を買いにくいと思うかもしれませんが、ホームページを確認して空きがあれば、行こうとする日の前日まで、セブンイレブンなどで買えます(現在は11月分まで販売中)。当日券は2700円とさらに高いので、ギリギリまで買える前売り券がいいですね。当日でも空きがあれば当日券は買えます。私が行った10月7日、日曜日でしたが、ほとんどの時間帯に空きがありました。ただ、15時から入場の回は、11時過ぎに売り切れましたが。意外と時間帯の人数枠が多いみたいで、会場内は結構混んでました。

 全部でわずか35点のフェルメールの作品、気が付いたら私は25点見てました。残り10点。1月に来る「取り持ち女」を見れば、あとは9点。ロンドンのケンウッドハウス1点、同じくロンドンのセントジェームズ宮殿に1点、ワシントンナショナルギャラリーに1点、ニューヨークのフリックコレクションに3点、メトロポリタン美術館にも3点。ロンドンとニューヨークに行けば(ワシントンはニューヨーク経由で)、全部見られそう。ニューヨークに行きたい! ロンドンにもまた行きたい! フェルメールの残りの10点を見たい! いつかニューヨークとロンドンに行って、フェルメールの残りの作品(セントジェームズ宮殿の1点は見られないかもしれないけど)を見たいな。