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映画やミュージカル、美術館・博物館、旅行などのおでかけ報告に、グルメやモニターの報告もします。
2018年09月30日 (日) | 編集 |
 9月も今日で終わり、台風が近づいてますね。被害がないことを願うばかりです。

 今月行った展覧会2件の紹介です。最初に紹介するのは、東京都美術館で10月8日まで開催中の「没後50年 藤田嗣治展」。藤田が亡くなって50年、海外の美術館の作品20点ほどを含む126点もの見ごたえある展覧会です。
藤田展

 私が初めて藤田嗣治を知ったのは、大学卒業後初めて就職した中野の会社で美術担当の仕事をしていた時で、40年も前になります。その頃はまだ誰もが知っているという有名画家ではなかったようですが、その会社が所有していた作品に藤田の「マドレーヌ」という素晴らしい油絵がありました。パラソルをもって立つ4人目(?)の美しい妻マドレーヌのとても素敵な縦長の油絵でした。この会社を辞めた後に数多くの藤田展に行きましたが、見ていません。

 今回の藤田展、作品数がとても多く、たくさん見ていると思っていた私ですが、初めて見る作品がかなりありました。また説明がとても丁寧で、わかりやすく、新たに知ることもありました。年代順に展示されているので、画風の変遷もよくわかります。一人の作家の展示でも飽きないのは、画風がどんどん変わる藤田ならではかもしれません。初期にはユトリロ風の風景画も描いていたんですね。初めて見ました。

 藤田と言えば乳白色の裸婦画、何度も見てるけど、やっぱりきれい。
藤田、タピスリー
「タピスリーの裸婦」、見るのは2回目かな。背景のタピスリーは他の絵にも出てきたような・・・。
藤田、私の夢
何度も見ている「私の夢」、裸婦と動物の組み合わせが面白い。
藤田
「五人の裸婦」、これは2回か3回め。

バラ、藤田
静物画「バラ」は2回目かな。藤田風の描き方(=微妙な写実性)が好きです。

 私はフランス帰化後のレオナールフジタ時代のイラストチックな絵がとても好きです。今回はあまり展示がなくて、ちょっとがっかり。今回はレオナールフジタ展ではなく、藤田嗣治展だからしょうがないですね。
藤田、主婦
何回か見ている「小さな主婦」、なんと個人蔵。どなたが持っているのでしょうか、うらやましい。

 晩年の藤田風宗教画。
藤田、聖母子
これは2回目かな、「聖母子」。ランス大聖堂の絵です。

 今回のメインは、やっぱりこれ↓
藤田、カフェ
パリ・ポンピドゥーセンターの「カフェ」。たぶん2回目ですが、この絵が見たかった。去年のパリはポンピドゥーに行けなかったので、この絵を見るためにまたパリに行きたいと思ってました。東京で見られて、良かった!

 そして、今回一番良かったのは初来日のこちら↓
藤田、シカゴ美術館
シカゴ美術館の「エミリー・クレイン=シャドボーンの肖像」。背景の黒色の枡のようなものは、銀箔の跡。銀が酸化して黒くなったのですね。藤田の絵で銀箔はこの絵だけ?この絵は珍しくとても写実的ですが、猫が描かれているのが藤田らしいかも。服の質感までよくわかる、藤田の技術力の高さが現れている絵です。この絵の7年後に描かれた「坐る女」(東京国立近代美術館蔵、今回の展示にはありません)は、向きが反対だけどポーズが似ていて、銀箔ではなく金箔が使われています。この絵を意識して描かれたのかな?

 藤田が戦後フランスに戻り二度と日本に帰らず、フランスに帰化したきっかけとなった戦争画も4枚あります。私は戦争の現場に行って、スケッチをして描いたのだろうと思っていましたが、現場には行かず、東京のアトリエで描いたそうです。でも戦争画を描いた画家の代表として戦争責任の批判を受けたので、日本にはいづらくなったのでしょうか。いつか、藤田が建設に携わり、藤田夫妻が眠るランスの礼拝堂に行ってみたいな。さすがに見ごたえがある藤田嗣治展でした。


 もう1件は、9月24日で終了してしまいましたが、あまりにもフォトジェニックな展覧会だった「〔世界を変えた書物〕展」です。金沢工業大学の主催でなんと無料、もうすぐフェルメール展が始まる上野の森美術館で9月8日~9月24日に行われました。
世界の書物2

 これは、金沢工業大学が所蔵する有名な科学者や数学者などの初版本の展覧会です。教科書で知っていたニュートン、コペルニクス、エジソン、ダーウィン、レントゲン、メンデル、パスカルなどが書いた初版本がありました。
世界の書物3
コペルニクスの「天球の回転について」
世界を変えた書物
ユークリッドの「幾何学原本」

 撮影が自由なので、みなさん写真を撮りまくり。無料だから、混雑してました。とても素敵な写真があったのですが、何度試してもアップロードできないので、載せるのをあきらめました。残念!

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コメント
この記事へのコメント
藤田嗣治展は、あっけ様でも「初めて」の作品があったのですね。絶対混むと思うのと、都美術館が私には観にくくて余り好きではないことからペンディングしてましたが、これは行くべきですね。
映画は5月以降、時間の余裕なく足が遠のいてますm(__)m
2018/10/03(水) 03:49:11 | URL | BUSYBEE-G #/F88G4jA[ 編集]
Re: BUSYBEE-Gさんへ
今回の藤田展、激コミというほどではありませんでしたよ。
藤田のいろいろなことがわかります。
ぜひ、行って下さい。
10月8日までですよ。
2018/10/03(水) 20:37:43 | URL | あっけまま #-[ 編集]
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